初めてお墓を建てる方へ…【お墓に関する基礎知識】
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初めてお墓を建てる… と一言で申しましても、ほとんどの方が初めての経験される事なのではないでしょうか。 そしてまた、お墓を建てるということは一生に一度、まさに家を建てるのと同じくらい大きな買い物でもあります。
ご先祖様への感謝、大切な方々への想いを込めた供養、また子々孫々へ残していくご自身の証として、時が流れても変わらぬ安心を紡ぎ続けることができるものを選びたいものです。
とはいえ普段は縁のないお墓のことだけにご不安な点やわからないことなどいろいろおありではないでしょうか。
少しでもそんなみなさまのお役に立てればと、お墓を購入される際のポイントをいくつか紹介いたします。 ご参考にしていただければ幸いです。
まず最初に…
普段からお付き合いのある檀那寺がある場合は別ですが、そうでない場合、お墓を建てるにあたってまず最初に決めなければならない事は、どこに建てるかということです。
昔ながら寺院墓地や公営、民営の霊園・公園墓地、昨今では永代供養納骨塔なども需要が多いようです。 どちらにいたしましても、「宗旨・宗派」「立地条件」「価格」などなどの条件をよくよく吟味して選ばなければなりません。
【宗旨・宗派】
最近ではあまり重要視されなくなっては参りましたが、本来ならば最も重要な要項かもしれません。 お家の宗旨や宗派はあなた自身のルーツとも言えます。 「必ずしも…」というわけではありませんが、軽んじることなくご検討下さい。
【立地条件】
お墓は一代限りのものではありません。 永い永い時を紡いで行くものです。 お子さんやお孫さん達が気軽にお参りできる環境を選びたいものです。
【価格】
墓地や霊園の価格は「安ければよい」、またその反対に「高い方が値打ちがある」と一概に言い切れるものではありません。先に記述しました立地の問題や、その他さまざまな要項が複雑に関連する一番難しいところでもあります。じっくりご吟味いただければと思います。
お墓を買う(購入する)と言うこと…
一言で「お墓を買う」と申しますが、それは「墓地を買う(購入する)」ということと、「墓石を買う(購入する)」という事の二つに分かれます。
ここで注意していただきたいこととして、「墓地を買う」ということはその土地自体を買う(購入する)と言う事ではなく、その「使用権」を購入するということです。 ですので、家や宅地のように転売したり、他人に貸したり、また墓地以外の目的で利用することなどはできません。
わかりやすく言えば、「そのお墓を子孫の代まで永代で使用する権利」を代金として支払う事とご理解下さい。
墓地が決まったら…
墓地がお決まりになられましたら次に石材業者を決めます。 墓地によっては指定業者がある場合がございます。また墓地・霊園によっては墓碑の指定がある場合もございますので、まずはお寺さまなど、墓地・霊園の管理者へお尋ねいただく方が良いでしょう。
石材業者がお決まりになられましたら、石の種類やご予算など、業者さんとじっくりご相談のうえ、墓石購入の手続きと進みます。
開眼供養(魂入れ)まで…
墓地、墓石が決まりましたら、墓地の使用申請や埋葬手続きなど必要な手続きを済ませます。 詳しいことは石材業者さんや墓地・霊園の管理者へお尋ねいただくのがよろしいかと存じます。
各手続きが完了しますと、実際の施工となりお墓が建ちます。 しかしまだこの時点では単なる石碑でしかありません。 良い日取りを選んで「開眼供養(魂入れ)」、また「納骨」の法要を執り行い、これをもって「お墓建てる」と言う大事業が完了いたします。
建墓完了までの一般的な流れ/墓所を決める→石材業者の選定、墓石購入→各種手続き、墓石製作・施工→開眼法要・納骨